晩年の子供

最近、中学校の頃の事をよく思い出す。
授業、部活、夏休み。
文化祭、合唱コンクール、試験。
教室、グラウンド、体育館。


最近、中学校の時の担任に出会ったからだろうか・・・。


酒を飲みながら、先生と思い出話をした。
そして、はじめて、あの時先生があたしをどんな風に思っていたかを知る。


大人びていて成績優秀、だけど、下手すれば要注意人物。


思い出してみる。
自分を取り巻くものと、自分の存在に違和感を持っていたあの頃。


そんなときに読んだこの本。


山田詠美の小説はいつもあたしを感傷的にさせる。


物語の中の「夏」と今あたしがいる「夏」と中学校の頃の「夏」がリンクする。


胸がざわめく。


忘れていたはずのモノ


だけど、胸の奥にしっかりとたたずんでいるモノ



夏はあたしをおかしくさせる。


晩年の子供 (講談社文庫)

晩年の子供 (講談社文庫)