晩年の子供
最近、中学校の頃の事をよく思い出す。
授業、部活、夏休み。
文化祭、合唱コンクール、試験。
教室、グラウンド、体育館。
最近、中学校の時の担任に出会ったからだろうか・・・。
酒を飲みながら、先生と思い出話をした。
そして、はじめて、あの時先生があたしをどんな風に思っていたかを知る。
大人びていて成績優秀、だけど、下手すれば要注意人物。
思い出してみる。
自分を取り巻くものと、自分の存在に違和感を持っていたあの頃。
そんなときに読んだこの本。
山田詠美の小説はいつもあたしを感傷的にさせる。
物語の中の「夏」と今あたしがいる「夏」と中学校の頃の「夏」がリンクする。
胸がざわめく。
忘れていたはずのモノ
だけど、胸の奥にしっかりとたたずんでいるモノ
夏はあたしをおかしくさせる。
- 作者: 山田詠美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/12/07
- メディア: 文庫
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